みずいろの雨(八神純子の曲)中間色の虚空【ギター弾き語り・寸評つき】

bandshijin
リアクション
2026年04月07日
作詞が三浦徳子さん、編曲が大村雅朗さん。このおふたりはたとえば松田聖子さんの『青い珊瑚礁』を担当したおふたりでもあります。本曲の作曲が八神純子さん自身です。

探偵ものか刑事ものドラマがはじまりそうな勇敢な曲調。16分割のフィールでサンバのように躍動し、かつブラジル音楽が発揮する世界の追随を許さない圧倒的かつ悠久の哀愁を正統に継承した純度を思わせます。どこかかなしく、物恋しく、ここにとどまれずにいる精神的エネルギーが豊かな音楽性に昇華されています。

メロディの凄み。「あぁ」と長く全音符をとったのち「みずいろの雨」と、跳躍音程で針の穴に糸を通すような緻密さでステップを踏むメロディ自体が和声感を孕みます。それに続く歌詞「降り続くの」の語尾の母音を順次進行・半音進行で上行させていき導音にリーチさせつつ、直後で主音には解決せずに8小節パターンの折り返しにさしかかるこのもどかしさが私の心をみずいろの中間色の空に宙吊りにします。

ベースの4つ打ちが強い拍のピッチ(感覚)を的確に敷き、そこにエレキのカッティングやピアノのフックやアッパーカットが鋭く刺さります。皮もののラテンパーカスも冷たい情熱の水飛沫を一心不乱に弾け飛ばし、曲調に恒常的な解決の無限サスペンドを思わせる恒久な質感に加担します。

各パートのアレンジ・演奏や歌唱の機微、作詞作曲、曲調の総体が醸す圧倒的な抒情は曲名が「みずいろの雨」である以外考えられない!この曲にこの曲名ありという具合にはまっています。

0:00 ギター弾き語り
2:55 寸評

【曲について】
作詞:三浦徳子、作曲:八神純子。八神純子のシングル(1978)、アルバム『素顔の私』(1979)に収録。



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この動画の演奏 青沼詩郎(bandshijin)

【この曲について書いたブログ】

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2020年7月21日から1日1曲ペースで1発録り弾き語りを公開。




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