多摩蘭坂(RCサクセションの曲)希望へ向かう途上【ギター弾き語り・寸評つき】
リアクション
2026年07月09日
原曲のサウンドが豊かなんです。ストリングス、フルートなどオケの音がアナログチックでスタジオ芸術然としていますが、間奏のところの展開はなんだかスタジアムロックみたいなスケールのでかさを備えており、かと思えば楽曲の本質はまるで4畳半フォークのように、自分の手を伸ばしたらすべての壁に届くくらいの狭い空間で力なく天井や窓の外を仰いで理想や思いの対象を恋しく思っている。スタジオ芸術・スタジアムロック・4畳半フォークを融合したような革新的で独創的で感傷的な叙情性があります。
「たまらんざか」の固有名詞も鮮烈なアイデンティティ。国立と国分寺の市境に実在する坂の名前。その坂のかたわらに部屋を借りて住んでいる主人公と忌野清志郎さんの現実の史実は重なるようです。君に会えていなくて、部屋やたまらん坂の周辺からみえる月(おそらく弓形の三日月なのでしょうか)が君の口に似ている……と、想いの対象を遠く浮かぶ月に重ねみます。
たまらん坂の地名は、坂をのぼるのがきついことに由来しているそうです。この坂、きつくてたまらん!耐えられん!ということらしいです。
「きつくてたまらない」の意味の「たまらん」に対して「多摩蘭」の漢字は当て字なのでしょう。RCの本曲の表記もその漢字になっており、見た目の上でのインパクトをかせいでいます。この当て字の漢字はおそらくRCのオリジナルではなく、おそらくRCによる本曲のリリース前からも用いられている漢字表記であるようです。
ボーカルメロデイの音域はやたらに広いことはなく、四畳半のせまい部屋に収まるくらいの規模感におさめられていますが、AセクションからBセクションになったときに下属調にしれっと転調したふわふわしたフィールになっています。さながら、現実の自分は部屋にいつつも、想いや希望の成就に頭のなかを飛ばすような音楽構造です。あるいは、自分の部屋にひとりでいるのが仮初の状況であり、想いのかなった状態こそが本当の意味でのホームなのかもしれません。Aメージャーキーで、BセクションのところでDメージャーキーになったかのような秩序にしれっと変わっているのですね。でもDメージャーにどっかりと落ち着くようなカデンツの結びがはっきりと示されるわけではないので、やはりここは仮初の宿の表現なんだと思うと腑に落ちます。
0:00 ギター弾き語り
3:54 寸評
【曲について】
作詞・作曲:忌野清志郎。RCサクセションのアルバム『BLUE』(1981)に収録。
------------------
この動画の演奏 青沼詩郎(bandshijin)
【この曲について書いたブログ】
https://bandshijin.com/tamaranzaka/
2020年7月21日から1日1曲ペースで1発録り弾き語りを公開。
音楽ブログ『∴bandshijin∵ カバーしたい歌』https://bandshijin.com
bandshijin Web https://bandshijin.jimdofree.com
X@bandshijin https://x.com/bandshijin
#弾き語り #カバー #毎日 #一発録り
「たまらんざか」の固有名詞も鮮烈なアイデンティティ。国立と国分寺の市境に実在する坂の名前。その坂のかたわらに部屋を借りて住んでいる主人公と忌野清志郎さんの現実の史実は重なるようです。君に会えていなくて、部屋やたまらん坂の周辺からみえる月(おそらく弓形の三日月なのでしょうか)が君の口に似ている……と、想いの対象を遠く浮かぶ月に重ねみます。
たまらん坂の地名は、坂をのぼるのがきついことに由来しているそうです。この坂、きつくてたまらん!耐えられん!ということらしいです。
「きつくてたまらない」の意味の「たまらん」に対して「多摩蘭」の漢字は当て字なのでしょう。RCの本曲の表記もその漢字になっており、見た目の上でのインパクトをかせいでいます。この当て字の漢字はおそらくRCのオリジナルではなく、おそらくRCによる本曲のリリース前からも用いられている漢字表記であるようです。
ボーカルメロデイの音域はやたらに広いことはなく、四畳半のせまい部屋に収まるくらいの規模感におさめられていますが、AセクションからBセクションになったときに下属調にしれっと転調したふわふわしたフィールになっています。さながら、現実の自分は部屋にいつつも、想いや希望の成就に頭のなかを飛ばすような音楽構造です。あるいは、自分の部屋にひとりでいるのが仮初の状況であり、想いのかなった状態こそが本当の意味でのホームなのかもしれません。Aメージャーキーで、BセクションのところでDメージャーキーになったかのような秩序にしれっと変わっているのですね。でもDメージャーにどっかりと落ち着くようなカデンツの結びがはっきりと示されるわけではないので、やはりここは仮初の宿の表現なんだと思うと腑に落ちます。
0:00 ギター弾き語り
3:54 寸評
【曲について】
作詞・作曲:忌野清志郎。RCサクセションのアルバム『BLUE』(1981)に収録。
------------------
この動画の演奏 青沼詩郎(bandshijin)
【この曲について書いたブログ】
https://bandshijin.com/tamaranzaka/
2020年7月21日から1日1曲ペースで1発録り弾き語りを公開。
音楽ブログ『∴bandshijin∵ カバーしたい歌』https://bandshijin.com
bandshijin Web https://bandshijin.jimdofree.com
X@bandshijin https://x.com/bandshijin
#弾き語り #カバー #毎日 #一発録り